お子さんのその症状は耳鼻科の診察が必要?主な病気と注意点を解説します

耳鼻科診察
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子供は急性中耳炎やアレルギーなど、耳鼻科にお世話になることが多いですね。

言葉で伝えることができない乳幼児の場合は、お母さんがお子さんのいつもと違う様子に気づいて早めに耳鼻科を受診することが大事です。

ここでは、どんな状況のときに耳鼻科を受診しなければならないか、またどんな病気が考えられるかについて説明します。

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こんな様子の時は耳鼻科を受診しよう

小さなお子さんは自分で症状を説明できません。

お母さんがお子さんの様子をよく観察して、下記のような様子が見えたら耳鼻科を受診しましょう。

1.耳を痛がる

 痛みがあるときは炎症があることを示しています。

2.不機嫌、よく泣く

 痛みがあったり詰まった感じがあるとムズがったりよく泣いたりします。

3.耳をしきりに触る

 違和感があるため気になって耳をよく触ります

4.聞こえにくい様子がある

 呼びかけに対して反応が鈍いなどの様子がみられます

3.膿が流れ出ている(みみだれ)

 病状が進行しています。

 すぐに耳鼻科へ。

 

心配される病気

●急性中耳炎

・急性中耳炎ってどんな病気?

鼓膜の奥の中耳という腔(中耳腔)に細菌やウイルスが入って炎症を起こしたものです。

炎症があるため痛みを伴います。

重症化すると中耳に膿がたまり鼓膜がパンパンに腫れたり赤くなったりします。

3歳くらいまでは抵抗力が弱く頻回に繰り返すことがあります。(反復性中耳炎)

●反復性中耳炎

・反復性中耳炎はどんな病気?

 短い間に何度も繰り返す中耳炎で、薬を飲んだり切開して排膿しても風邪をひくと何度も繰り返す中耳炎です。

多くは乳幼児におこり、下記の条件の子どもに多い

 ①乳児期より保育園に通っている、

 ②母乳期間が短かった

●滲出性中耳炎

・滲出性中耳炎はどんな病気?

鼓膜の奥の中耳腔と呼ばれる腔に液体がたまる中耳炎です。

中耳腔に液体がたまると鼓膜や耳小骨の動きが悪くなります。

すると外耳道を伝ってきた音が鼓膜、耳小骨そして内耳へきちんと伝わらなくなり、そのため聞こえが悪くなります。

お母さんが気をつけておいてほしいこと

1.小さいお子さんの特徴

 小さいお子さんは抵抗力が弱く、風邪などをすぐにひきます。

 そのたびに中耳炎を繰り返す子も多くいます。

 しかし小さいお子さんは自分で症状を訴えないことが多く、親の知らないうちに中耳炎にかかっていることがよくあります。

 風邪で鼻汁が出るなどの症状が4,5日続いた場合は中耳炎になっている心配があります。

 耳を触ったり不機嫌であればその可能性はさらに高くなります。

 そのような場合は耳鼻咽喉科を早めに受診してください。

2.中耳炎の治療を自己判断で止めない

 中耳炎の治療を受けていて、痛みを訴えなくなったら中耳炎は治ったと思い、治療をやめてしまうお母さんがいます。

 しかし痛みはなくなったから中耳炎が完治したというわけではありません。

 急性中耳炎が滲出性中耳炎に移行した場合痛みを伴わないことが多く、必ず受診して鼓膜を観察してもらって治癒したことを確認すること。

3.夜間や休日に症状が出た場合の対応

 夜間や休日に耳を痛がるなどの症状が出た場合は、その晩は安静にして、その日は入浴も控えてください。

 本人用の痛み止め、熱さましがあればそれを使用してもOK。

 (熱さましは痛み止めにもなるので、熱が無くても痛み止めとして使用してかまいません。)

 市販の熱さましも同様に使っていいのですが、使用上の注意は必ず守ってください。

 それで痛みがとれてから翌日耳鼻咽喉科を受診しても遅くありません。

 しかしぐったりするなど具合が悪くなっている様子が見られた場合は、他の重症の病気も考えられるので、病院の救急外来を受診すること。

4.鼓膜切開について

 鼓膜切開にたいして穴があいて聞こえが悪くならないか、薬だけで治療ができないかと心配する方がいます。

 しかし、前述したように、近年抗生剤が効かない中耳炎が非常に増えています。

 鼓膜切開は、細菌のたくさん含んだ膿を外に出すという中耳炎にとって非常に有効な手段です。

 切開する穴の大きさも数mmで、その穴のために聞こえにくくなることはなく、穴もだいたい3,4日から1,2週間で閉じてしまいます。

まとめ

耳の病気は、始めは軽い症状であっても、ほおっておくと重大なことになる場合があります。

軽いうちに診察を受けて治療を始めれば早く完治します。

お子さんのちょっとした変化を見逃さないよう、普段のお子さんの様子をよく観て、上記に当てはまる場合は時期を逃さず耳鼻科を受診するようにしましょう。

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