生活手帳

家庭での食中毒を予防するには?その原因と方法を具体的に説明します

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梅雨に入るこれからの時期は、食中毒が心配な季節です。

食中毒は、飲食店だけでなく、家庭でも発生しています。

家庭での食中毒は、症状が軽かったり発症する人が少ないため、食中毒と気付かないうちに重症になってしまうこともあります。

ですから、家庭での食中毒予防はとても大事なのです。

ここでは、家庭での食中毒予防のポイントをお伝えします。

  

食中毒の原因は?

食中毒の主な原因は、食べ物に付着した細菌等が口から体内に侵入して感染する1次感染が、発症原因の90%を占めるといわれています。

そのため、食中毒を防ぐためには、厚生労働省や各自治体が提示している三原則、食中毒菌を「付けない、増やさない、やっつける」を守ることが、最も効果のある予防対策になるのです。

今回は、この三原則をもとにして、食材の買い物時から食べるまでのそれぞれの過程でできる食中毒予防のポイントを紹介します。

食中毒を防ぐポイントは?

◆厚生労働省は、食中毒を防ぐポイントを、わかりやすく三原則として示しています。

以下に、それぞれについて詳しく説明します。

1.付けない(洗う、分ける)=手指や食材、調理器具をしっかり洗う

食中毒の原因となる細菌やウイルスは生の豚肉や牛肉などに付着しています。

それらを食品につけないよう、手洗いと消毒をしっかり行いましょう。

次のようなときには、特に手洗いと消毒をしっかり行う必要があります。

・調理の前

・生肉や魚、卵などに触る前後

・食亊をする前

・残った食品を扱う前

・肉と魚は他の食品と分けて包む

・肉や魚は、汁が他の食材に触れないよう包んで保存する

・生肉や魚を切ったまな板は、他の食材への菌の付着を防ぐよう、調理のたびに小まめに洗う

 または、生肉用のまな板とその他のもの用のまな板を分ける

 私は、生肉などを切るときは、まな板の上に牛乳パックを置いて切るようにしています。

(注)牛乳パックは、切り開いてきれいに洗って乾かしたものを使います。

 一度生肉を切ったら、洗って捨てています。

・食品を保管する際は、密封できる容器やラップを活用し、菌の付着や増殖を防ぐ

2.増やさない=低温でしっかり保存

細菌は高温多湿の環境を好むため、食材への菌の付着や増殖を防ぐためには、低温で保存することが重要です。

・生鮮食品は、購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れる。

 ただし、冷蔵庫の中でも菌はゆっくりと増えていきます。

 冷蔵庫を過信せずに、早めに食べるようにすること

・(注)冷蔵庫は10度C以下、冷凍庫は、―15度C以下に維持することがめやすです。

・庫内に食材を詰め込みすぎないようにする

 また、頻繁な開閉をしないようにする。

私は、発泡スチロールの箱をいつも車に積んでいます。

買物に行く時は、その箱の中に大きい保冷材を入れ、要冷蔵の商品はこの中に入れるようにしています。

この箱はかなり効果があり、箱が満タンになるほど保冷効果がアップします。

クーラーボックスでもいいのですが、ク-ラ-ボックスは大きさと重さの割には容量が小さいので、発泡スチロールの箱がおすすめです。

3.やっつける=しっかり加熱

食中毒の原因となる細菌やウイルスのほとんどは、加熱することで死滅します。

ですから、肉や魚だけでなく、野菜にも火を通すことで食中毒を予防することができます。

加熱して調理する食品は十分に加熱すること

電子レンジを使う場合は、熱の伝わりにくい物は、時々かき混ぜて十分に加熱する

また、食品だけでなく、まな板や包丁、ふきんなどの調理器具も、洗った後に熱湯消毒をするとより確実です。

まとめ

これまでいろいろと述べてきましたが、要点は以下の3項目になります。

1.生の肉や魚(に含まれている食中毒菌)が、他の食材につかないようにする。

 それらから出た汁も同様です。

2.保存温度に注意

 冷蔵庫の温度管理は特に大切。

 10℃以下に保つように気をつける

3.肉や魚はしっかりと火を通す。

 電子レンジで加熱してもよいが、中までしっかり加熱する。 

食中毒を予防する方法は、少し手間かもしれませんが、難しいことではありません。

簡単な予防方法をきちんと守れば予防できます。

そのためには、三原則にもとづいた正しい知識を身につけ、それぞれのポイントをきちんと実行することが大切です。

それでも、もし、お腹が痛くなったり、下痢をしたり、気持ちが悪くなったりしたら、自己判断せずにかかりつけのお医者さんに相談しましょう。

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