あなたの平熱は何度ですか。
体温は人によって多少違いますが、この差は何によるものなのでしょうか。
ここでは、体温が高い人と低い人は何が違うのか、そして、高めがいいのか低めがいいのかについて解説します。
さらに、健康に良い体温を保つためにはどうしたらいいのかについてもアドバイスします。
体温が高い人と低い人は何が違うの?
体温の差は、以下の要因によります。
・筋肉量の差
一番の原因は筋肉量の違いです。
筋肉量が多いほど基礎代謝が上がり、体温が高くなります。
・血流が良くない
その原因としては、運動不足、お湯につからずシャワーで済ませてしまう、ストレスなどが考えられます。
・生活習慣の乱れ
食生活の乱れ(塩分の控えすぎ、水分の摂りすぎ、食べ過ぎ、体を冷やす食べ物の摂りすぎなど)
睡眠不足
夏のクーラーの冷やしすぎ
体温は高いほうがいいの?低いほうがいいの?
結論から言うと、体温は高いほうがいいのです。
体温が低いと、さまざまな弊害が現れます。
以下に、具体的な項目内容をあげてみます。
◆肥りやすくなり、病気にもかかりやすくなる
体温が1度さがると代謝が12%、抵抗力・免疫力は37%も落ちるというデータがあります。
つまり、体温が下がると、代謝が悪くなり、脂肪がつきやすくなりので太る原因になります。
また、病気にもかかりやすくなります。
◆がんにかかるリスクを高めてしまう
がんの発生は、不規則な生活や加齢などから免疫力が低下することも原因のひとつだといわれています。
免疫力以外にも、体温が下がると代謝や排泄機能が低下し、傷ついた細胞ががん化すると考えられます。
◆ 妊娠しにくくなる
・体が冷えていると脳が感じると、心臓や内臓に多くの血を送り込もうとし、卵巣への血流が減って卵子の育ちが悪くなる。
・子宮に送られる血液や酸素が不足すると子宮の働きが弱まり、着床しにくくなる。
・子宮が冷えると女性ホルモンの分泌が減る
◆膀胱炎は冷えと免疫力の低下が原因となって発症することが多い
原因がはっきりせず膀胱炎を繰り返す場合は、「冷え」と「免疫力の低下」が原因であることが多い
◆アレルギー疾患になりやすい
低体温により自律神経を乱してしまい、強いストレスを感じると、アレルギーを発症しやすくなります。
◆頭痛や肩コリ、腰痛などを起こしやすい
低体温の人は血行が悪いので、頭痛や肩コリ、腰痛など、痛みにも悩まされます。
◆肌荒れの原因になる
低体温により内臓が冷えていると消化能力も低下し、バランスの良い食事を摂っても、栄養や効果が行きわたらずに老廃物が溜まり、肌荒れの原因にもなります。
体温をあげる方法は?
体温をあげるには、以下のようないくつかの方法を並行して行なう必要があります。
1.筋肉量を増やす
筋肉を維持するためには、毎日の生活で適度な負荷をかけ続けることが必要です。
人間の筋肉の7割は下半身にあるので、「歩く」ということが、効率よく筋肉を鍛えることになります。
また、「歩く」ことならどこでも誰でも気軽にできるので、みんなにお勧めの筋肉量アップの方法です。
・毎朝30分歩く事を習慣にしましょう。
1日30分、できれば、体温の一番低い朝におこなうことで、効率よく体温が上昇します。
毎朝、一気に体温を高めることで1日の体調がよくなり、内臓脂肪を減らすこともできます。
毎日続けることが大事です。
通勤では1駅歩いて電車に乗る、買い物は歩いて行くなど、無理なく続けられる方法を考えましょう。
続けて30分歩くことができない場合は15分を2回に分けたり、10分を3回に分けたりしてもOKです。
毎日続ければ、必ず3ヶ月後には成果が出ます。
・スクワット
スクワットは、ふくらはぎや太もも、腰の筋肉を一度に鍛えることができるのでおすすめです。
下半身の脂肪が落ちて必要な筋肉がつくので、引き締まった下半身をつくりながら血行を改善する効果もあります。
入浴後に行えば、入浴と運動で体温が上がるので、眠りやすくなるという効果もあります。
2.食生活を見直す
・たんぱく質を十分に摂る
筋肉のもとであるたんぱく質を摂ると、筋肉量が増え、熱を作り出します。
筋肉をつけるためには、運動するだけではなく、筋肉を作るもとになるたんぱく質を摂ることが大事です。
・バランスのとれた食事で亜鉛などのミネラルやビタミンを補給しましょう。
亜鉛・鉄などのミネラルやビタミンB1・B2は、女性ホルモンのバランスを保ち、冷え・生理不順・低体温を改善します。
・冷たい食べ物や甘い食べ物を控える
糖分には体を冷やす作用があり、低体温の原因となるので、できるだけ食べないようにしましょう。
その代わりに温かい飲み物を飲むと、低体温の改善に効果があります。
・旬の野菜や果物も低体温改善に役立ちます。
3.睡眠時間を十分確保する
4.血液の流れをよくする
運動不足になると、血液を送る筋力が低下して低体温の原因になります。
積極的に運動して筋肉を鍛えましょう。
第2の心臓とも呼ばれるふくらはぎを動かすことでそのポンプ作用が働き、血流が良くなります。
また筋肉を使うことで体温が上がります。
5.お風呂にゆっくり浸かる
お湯に浸かると、身体が温まって血液の循環がよくなり、疲れもとれます。
最近はシャワーで済ませる人も多いようですが、5分でも10分でもいいので必ず湯船につかりましょう。
湯船に10分程度つかれば、大体体温が1度くらい上がるといわれています。
大切なのは毎日続けることです。
6.寒さにあたる
寒さにあたることで交感神経の活動が高まり、血管収縮のトレーニングになります。
7.タバコを控える
タバコは急激に血管を収縮させてしまい、血液の流れが悪くするともに基礎代謝も低下させてしまいます。
8.ストレスを軽減する
ストレスを軽減する簡単で効果がある方法のひとつとして、「お風呂に入ること」があります。
お風呂にゆっくりつかると体が温まるだけではなく、リラックスすることで自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが整う効果があります。
9.体を冷やさない
夏場でもエアコンが効きすぎているところではレッグウォーマー等で足、特にふくらはぎを保温する。
足全体が冷えると感じるときは、ひざ掛けなども保温効果があります。
また、腹巻をすると、大きな血管がある部分を保温するので、血液を温めやすくなります。
10.マッサージ
ふくらはぎは血液を送るポンプの役割を果たしているので、ふくらはぎをマッサージをするとその機能を補うことが出来ます。
まとめ
低体温は、いろんな病気の元になることがわかりました。
これは、なんとか改善しなくてはいけませんね。
体温をあげる主な方法としては・・・
・筋肉をつける
・食生活を見直す
・睡眠時間を確保する
・血流をよくする
などがあります。
これらは、低体温以外の生活習慣病の予防・改善方法にも共通しています。
上記の項目に十分注意し、癌やその他の病気を予防して健康な毎日を送りましょう
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