毎日の献立作り、迷ったり億劫になったりすることはありませんか。
「献立が決まってしまえば作るだけだけど、献立を考えるのがイヤ」と叔母も言っていました。
そんな方は多いのではないでしょうか。
それは、たぶん何品も作らなくては、と思うから気が重くなるように思います。
でも、旬の野菜をたくさん入れたレシピを一品入れると、品数を減らすことができますよ。
品数が減るだけでも、ずいぶん気が楽になりますね。
ここでは、おかずの品数を減らしてもしっかり栄養が摂れる献立の考え方を紹介します。
そして、組み合わせると献立が完成する具体的なレシピも紹介します。
それぞれのレシピも、できるだけ簡単に作れるものを中心に選んでいますので、お気に入りの組み合わせを見つけてください。
献立の基本的な考え方は?
◆一週間程度の献立をざっくり決めておく
目安として一週間程度の献立を決めておくと、買物等の都合で変更になってもそのままの献立で作る日を入れ替えることができます。
予定を立ててあると、買物の時にも何を買うかがすぐに決まるので、時間を無駄にしなくて済みます。
買物に行って予定外の安くて新鮮な食材があれば、それに合わせて献立を変更したり、材料を変えて作ったりと臨機応変に変更してください。
◆最低主菜1品と汁もの1品は作る
主菜が八宝菜などお肉やお魚、野菜がたっぷり入っているものであれば、副菜2品はなくてもOK。
その代わり、汁ものにはお豆腐や根菜やイモ類など八宝菜に入っていないものを入れるようにします。
主菜が焼き魚や煮魚の時は、野菜のお浸しや胡麻和えなど野菜のおかずを1品と、具だくさんの汁ものを合わせるといいでしょう。
◆主菜を決める
まず主菜を決めて、それに合う副菜、汁ものを決めていきます。
主菜は、肉類、魚、卵、豆腐などを偏らないように選びます。
春は、新キャベツや新玉ねぎ、タケノコやふき、わらびなどの山菜が出回ります。
それらをいかして、春ならではの献立を考えていきましょう。
時々は主菜を具がたっぷりの汁物にして品数を減らすと、省力化になりますよ。
◆同じような味付けにならないようにする
主菜が鶏の照り焼きなど甘辛い味付けの時は、キャベツの酢の物などさっぱりしたものを合わせます。
主菜が塩鮭の時は、甘辛いジャガイモの煮物と塩分控えめのけんちん汁というふうに考えます。
献立は和風、洋風、中華風などでそろえるのが基本ですが、どの分類に入るのかわかりにくい味付けもあります。
○○風の分類にこだわるより、同じような味付けにならないようにすることを優先させてください。
例えば、こってりした味付けのものばかりにしない、塩味ばかりにしないなど。
これから紹介する分類の中でそれぞれ主菜、副菜、汁ものを選んで組み合わせれば献立が完成します。
◆食材の種類をできるだけ多くする
おかずの品数を減らしてもバランスの良い献立にするには、食材の数はできるだけ減らさないこと。
特に、野菜はいろんな種類のものをたっぷり使いましょう。
カラフルになるように組み合わせれば、自然とバランスも取れています。
◆レシピにとらわれずに臨機応変に材料を変えたり追加したりする
きょうの料理、3分クッキング、クックパッド、楽天レシピなど、たくさんのレシピを無料で見ることができますね。
それらのレシピを参考にしながら、材料は冷蔵庫にあるものに変えたり、レシピにない野菜を追加したり、自由に変えてもいいと思います。
それぞれのご家庭で好みもちがうので、いろいろ試してみましょう。
「これはいれないほうがよかったかな」という場合もたまにはあるかもしれませんが、家庭料理だと割り切って次からは入れないようにすればいいのです。
ためしているうちに好みの食材の合わせ方が分かってくるでしょう。
◆初めて作るメニューの味付けはレシピどおりにする
慣れないうちは、味付けはレシピ通りにすることをおすすめします。
レシピより材料が多くなったときは、同じ割合で調味料も増やしてください。
何度か作って慣れてきたら、ご家庭の好みに合うように変えてもいいですね。
◆ホットプレート料理を週に1回入れる
ホットプレートの料理は、いろんな食材を入れるとそれだけで満足するし栄養をとることもできるので、手間を省くには最適なメニューです。
材料や味付けを変えて、いろんなホットプレートの料理を楽しみましょう。
具体的な献立の例
では、具体的にどのような献立にすればいいのか、例をあげてみます。
主菜の味付けによって3パターンに分けました。
それぞれのパターンから主菜、副菜、汁ものを選ぶと献立が完成します。
副菜が1品だと食材が少ない場合は、味付けや材料が重ならない副菜を2品選んでください。
ホットプレート料理も紹介しますので、ゆっくりできる週末などに取り入れてください。
◆こってりした主菜の献立
○主菜
・胸肉でヘルシーに とり胸肉の焼き鳥風
○副菜
○汁もの
◆あっさり味(塩ベース)の主菜の献立
○主菜
あっさりしていてたくさんのキャベツがおいしく食べられます。
・塩鮭
グリルを洗う手間を省くにはフライパンで焼いてもいいですね。
○副菜
和え衣は白味噌の塩加減によって濃くなりすぎることがあるので、味をみながら調味料を調節してください。
・とろろ昆布が味の決め手 揚げ出し豆腐
・新たまねぎのチーズステーキ
・家の定番 砂糖なしですごくおいしいかぼちゃの煮もの
・常備菜に 自家製五目豆
・サラダにもサンドイッチにも使える きんぴらごぼう
○汁もの
◆あっさり味(しょうゆやみそベース)の主菜の献立
○主菜
・豆腐のオイスターソース煮
お豆腐だけのシンプルな主菜なので、汁ものに白菜と豚肉のスープ煮のようなボリュームのあるものを合わせてください。
・揚げずにできる さばの竜田揚げ
お醤油ベースではありませんが、オイスターソースのコクでしゃきしゃき小松菜がおいしくいただけます。
○副菜
・10分でできる お豆腐のピザグラタン
○汁もの
◆トマト味・クリーム味など洋風の主菜の献立
○主菜
チーズとソーセージが入っているのでこの分類に入れましたが、ほかの分類のものと合わせてもOK。
餃子の皮を使っていますが中は洋風の味付けです。
普通の餃子を作るときにこれも作るのですが、私はこっちの餃子のほうが好きです。
たぶんお子さんが好きな味だと思います。
・ピーマンの肉詰め
○副菜
○汁もの
◆鍋物・ホットプレート料理
明太子がいい仕事してくれてます。ごはんの上に具をのせた状態でふたをしてセットしておいて、お客様がきたら、温める、ということも出来ますので、見た目も豪華ですし、お客様料理にピッタリだと思います。
ご飯も入っていて、これだけで満足できます。おもてなしにも。
ブツ切りにした鶏肉を野菜と一緒にテッパンで焼く、甘辛「タッカルビ」。最近人気のチーズに絡めて食べるスタイルも、ホットプレートを活用すればとってもカンタン!甘辛いタレにとろ~りチーズで、お肉も野菜もモリモリいけちゃいます。
まとめ
例としてあげた以外にもレシピはたくさんあります。
クッキングブックやサイトで材料やレシピ名で検索すれば、すぐに知りたい情報が得られますね。
そうして検索したレシピを、ここで紹介したパターンにあてはめて献立のバリエーションを広げてください。
いろいろ考えなくてもよいホットプレート料理を週1回でも入れると、少し気が楽になりますよ。
食事作りは毎日続くもの。
少しでも手間と時間を節約して、お料理を楽しんで下さいね。