血糖値を下げる方法として確実に効果があるのは、「運動」と「食事」です。
ここでは、その中の「運動」について、そして特に運動が苦手な人でもできる方法について説明していきます。
具体的に、どのような運動なら続けられるのか、また、どれだけ運動すれば効果があるのかについても、詳しく解説します。
また、実際に血糖値を劇的に下げることに成功したお医者さんの実例も紹介します。
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運動が苦手な人でもできる方法は?
ここでは、運動が苦手な人でも運動を習慣にするコツについて説明します。
1.ついで歩き
血糖値を下げることに成功した人たちは、共通して「ウォーキングは、血糖値を下げる」と言っています。
でも、大げさに、「ウォーキングをしなくては」と身構える必要はありません。
以下のように、まずはちょっと歩いてみることから始めてください。
・近所のスーパー、コンビニに歩いていく。
・駅からの帰り道を変えて、ちょっと遠回りをしてみる。
・市場を見て回ったりウインドーショッピングをしてみる。
いろんな商品を見ながらうろうろ歩くのも、結構な距離になります。
ただの散歩が楽しくないと思う方は、買物を楽しんでみてはいかがでしょうか。
デパートなどの大型店舗なら歩く距離が増えて、より大きな効果が期待できます。
・10分散歩をしてみる。
10分歩くだけでも血糖値は下がります。
これなら、本格的にウォーキングをする時間がないというかたにもできそうですね。
「本格的にウォーキングはできないからやめる」のではなく、ほんのちょっとの散歩からまずは始めてみてください。
少しのウォーキングでも効果があるということを実感するために、ぜひ《血糖測定器》を用意してください。
効果があることが分かれば、もっと歩いてみようという気になり、テンションは確実に上がります。
2.ながら運動、ちょこっと運動
・仕事中、またはTVを観ている時に、足首をぐるぐる回す、肩を上下させる、
・椅子に座って膝から下を上下させる、膝をそろえて上げ下げする
膝から下を前にのばしたりおろしたりする
両膝をそろえてそのまま上げ下げする
・電車の中で、つり革につかまったらつま先立ちをする。
背筋を伸ばしてかかとをあげる運動を10秒づつ行なう
慣れたら、信号待ちの時や電車を待っている時など、いつでもつま先立ちを習慣にしましょう。
・家でごろ寝しでいるときは金魚体操
床にあおむけに寝て、両足を床に90度の方向に上げ、両足をそろえてそのまま左右に揺らす
(肩を床から上げないように注意する)
このように、ちょっと体を動かすだけでも効果はあります。
TVでラジオ体操の時間がありますね。
その時に一緒にやってもいいのです。
できることから、少しづつ体を動かすことを習慣にしていきましょう。
血糖値対策に取り組んで成功した実例
ここに、さらにテンションをあげるほんとのお話を紹介します。
国立健康・栄養研究所所長をされていたお医者さんが、53歳のときに糖尿病の診断を受け、血糖値コントロールに挑戦されました。
空腹時血糖値が200、食後1時間後が300というかなりの重症でした。
先生は一日の摂取カロリーを1600カロリーとし、通勤時の歩行、週3回の水泳などに取り組みました。
そして、一日に10回から20回も血糖値を計り、詳細な記録をとりました。
夕食2時間後でまだ血糖値が200以上あるときは、30分散歩をするというルールも決めました。
その結果、たった1ヶ月で空腹時血糖値が110に下がったのです。
このお話は、挑戦されたのがお医者さんで、一般人よりは知識をお持ちです。
ですが、やるべきことをやれば、確実に成果は上がるということは実証されたわけです。
まとめ
血糖値を下げるには、負荷が軽くて継続が苦にならないくらいの有酸素運動が有効です。
まずは、ちょっと体を動かすことから始めてみましょう。
少しの時間があれば、回り道をして帰ってくることができますし、TVを観ながらできる運動もあります。
ながら運動、ちょこっと運動なら、「運動するぞ!」と気負わなくてもできますね。
そのくらいの運動で十分、まずは適度な運動を習慣化することが大切なのです。
ただし、病状によっては運動することによって健康状態が悪くなる場合もあるので、運動を始める前にはメディカルチェックを受けることをおすすめします。
とにかくできることから一歩を踏み出しましょう。