今年 御親戚が亡くなられた方、喪中はがきを出すかどうか
お悩みではありませんか。
喪中はがきは、いつ頃からから何のために出すようになったのか、
現在ではどのように考えられていてどんな場合に出しているのか
まとめてみました。
喪中はがきは必要?
《喪中はがきは、いつ頃から一般に普及したのか》
明治時代に年賀状がはやりの風習となり、喪中はがきは大正の間に
徐々に一部階層に広まり、昭和初期には風習として確立したと
考えられています。
《喪中はがきを出す目的は?》
喪中はがきを出す目的は、身内が亡くなったためお祝い事を
控えているので、年賀状を出さずに失礼します と事前に
知らせることです。
「年賀欠礼状」とも呼ばれます。
何親等まで出す?どんな文面でいつまでに?
《何親等まで出す?》
基本的には、喪中はがきは1年以内に2親等内の親族が
亡くなった場合に送るのが一般的になっているようです。
2親等にあたる続柄とは
故人の1親等: 両親、配偶者、子
故人の2親等: 兄弟姉妹、祖父母、孫
なぜ2親等なのかについては、宗教上も特別なきまりが
あるわけではありません。
2親等以内であっても同居していなければ送らなかったり、
2親等以外でも故人とのつながりが深ければ、送る方もおられるようです。
喪中はがきを出すかどうかは、故人とどれだけ深いつながりがあったか
(同居していたなど)を考慮して決めればいいでしょう。
具体的には、
両親・配偶者・子・兄弟姉妹・配偶者の両親 ― ほとんどの人は出す
祖父母・配偶者の祖父母・兄弟姉妹の配偶者・配偶者の兄弟姉妹
― 出す人と出さない人がいる
三親等以下(おじ・おば・いとこ等)― ほとんど出さない
《何を書けばいいか》
喪中はがきに書く内容は
・「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」というあいさつ文
・喪中である事の説明 (誰がいつ何歳*で亡くなったか)
・結びの挨拶(生前のお礼や挨拶など)
・日付
* 年齢は「数え年」で書きます。
数え年とは、生まれた時点を1歳とし、それ以降元旦を迎えるたびに
1歳ずつ年齢を加算します。
その年の誕生日がまだの人は、満年齢+2歳
その年の誕生日を既に迎えた人は、満年齢+1歳となります。
《いつまでに出すか》
本来はこちらからの年賀欠礼の挨拶ですが、喪中はがきを受け取った側も
年賀状を送らないという風習が確立しています。
そのため、先方が年賀状の準備にとりかかる前の、11月中旬から、
遅くとも12月初旬には届くように出すのがマナーです。
メールの場合は?
最近は、年賀状を出さずにメールで新年のあいさつをする場合も
増えてきたようですが、そんな時はどうすればいいでしょうか。
メールの場合も、喪中はがきを送って事前に知らせるのが丁寧です。
メールのやり取りのみで住所がわからない という場合は、
年賀欠礼のお知らせもメールになるのはやむを得ないでしょう。
内容は、喪中はがきと同じように
・喪中のため新年のご挨拶を失礼させていただく
・よいお年をお迎えください
という意味のことを書きます。
注意するのは、あくまで喪中はがきの代わりのメールだと
いうことを忘れないように。
喪に服する気持ちが伝わらないような文面はやめましょう。
まとめ
喪中はがきの風習には明確な決まりはなく、地域や宗教・各家庭の
考え方によっても出すかどうかは違ってきます。
そうは言っても、年賀状をやり取りしている相手への礼儀として
やはり送るほうがいいでしょう。
何親等まで出すかについては、これまでいただいた
喪中はがきも参考にして、故人とのつながりを考慮して
決めるのがいいでしょう。
そして、先方のことを考えると、遅くとも12月初旬には
届くようにしましょう。