小学生の夏休みはドリルや工作など、いろんな宿題をこなさなくてはなりませんね。
その中でも苦労するのが、読書感想文と自由研究ではないでしょうか。
読書感想文も自由研究も、何を選ぶかから考えなくてはいけないので、そのとっかかりが難しくて最後まで残ってしまっていませんか?
ここでは、読書感想文を書くための本選びはどうするか、読み進めるときの注意点、読書感想文の書き方について説明します。
読書感想文を書く本はどうやって選ぶ?
本を読み終わったとき、「ここが面白かった」とか、「○○がこんなことを言ってた」とか、誰かに話したくなったことはありませんか。
そんな気持ちを文章にするのが読書感想文です。
ですから、おもしろくて読むのをやめられなくなるような本が見つかれば、読書感想文はきっと悩まずに書けますね。
そんな本を見つけるにはどうしたらいいのでしょうか。
以下に、そんな本を見つけるためのポイントを書き出してみましたので、参考にしてください。
・好きな分野は何か。
スポーツが好きなら一流のプレーヤーの伝記
動物が好きなら動物記や動物園の飼育係のお話
・好きな作家のまだ読んでいない本
・国語の教科書に出てきて面白いと思った作家の作品
どうしても読みたい本が見つからないときは、推薦図書や課題図書の中から選んでもいいですね。
面白そうな本がたくさんありますよ。
読むときの注意点
興味のある本、面白い本がみつけられたら、読むことはきっと楽しいはずです。
読みながら、驚いたり、感心したり、泣きそうになったり、いろんな感想を持つでしょう。
その時に、そのように感じた場面や表現をマーキングし、「なぜそう感じたか」という理由も一緒に書きとめておきましょう。
その瞬間に感じたことを、消えないうちにメモしておくのです。
その時の「なぜそう感じたか」が、読書感想文の一番大事な内容になるので、できるだけ詳しくその時の感情をメモしておくようにしてください。
そのメモがたくさん貯まるほど、中身の濃い読書感想文が書けます。
読書感想文を書くときの大事なポイント
読書感想文を分かりやすい文章にするために、どんな構成で書くかを考えます。
一般的な構成では、以下の四つの章に分けます。
1.その本を選んだ理由
例えば・・・
・スペースシャトルに興味があり、そのことについて書かれた本を見つけた
・サッカーが上手になりたいので、一流の選手がどのようにしてその技術を身につけていったのかについての本を読みたかった
などです。
2.選んだ本のあらすじを紹介する
ここでは、その本のおおまかな内容を紹介するだけにしておきます。
大事な部分の詳しい内容は次の章で具体的に書いていくので、この章では、「どんなことが書かれた本か」がわかる程度にとどめておきます。
3.読書感想文の中心部
この章が最も大事な部分になります。
ここでは、下記のようなことについて、メモを見ながら書いていきます。
・どの部分がどう面白かったのか
・何についてなぜそんなに感動したのか
・登場人物になぜ共感したのか、またはなぜ共感できなかったのか
自分ならどうしたか
4.この本を読んで得たものは何か
この本を読んでどのように感じて、どんなことが分かったのか、またそれによって自分はどう変わったかについて書きます。
現実の世界で経験できないことでも、本の中でなら体験することができます。
そんな仮想体験をすることによって、これまで想像もしなかった世界が広がるかもしれません。
書けたら見直してみる
書き終わったら、必ず読みなおして、下記のことをチェックしましょう。
・漢字が間違っていないか
・文章がおかしくないか
(主語と述語の関係がおかしくないか)
・助詞の使い方がおかしくないか
・自分が伝えたいことが読み手に正しく伝わるか
読み直してみると、文法的におかしいところ(漢字、助詞の間違いや主語と述語のつながり)は分かるはずです。
何度も読み直すことで、文章の完成度は高くなります。
丁寧に読み返してみましょう。
でも、自分が伝えたいことが正しく伝わるかどうかは自分ではわかりにくいので、お父さんやお母さんに読んでもらうといいですね。
他の人に読んでもらって、自分が伝えようとした想いが正しく伝わらないときは、どのように書けば正確に伝わるかよく考えて書き直します。
書き終えてからのこれらの作業が、説得力のある読書感想文にするための大事な仕上げです。
手を抜かずに、あとひと頑張りしましょう。
まとめ
よく本を読む人でも、読書感想文は苦手だという人は多いですね。
でも、下記の4つのことをひとつずつ実行していけば、読書感想文を書くのはそんなに難しいことではありません。
1.面白く読める本を見つけること
2.本を読みながら、大事なところをマーキングしてメモをとること
3.読書感想文の四つの構成をおさえ、それに従って書く
4.読み直しておかしいところがあれば訂正する
「この本を読んで何が面白かったかを伝えたい」というつもりで、肩の力を抜いて読書感想文を書いてみてください。