乗り物酔いはなぜ起きる?軽くする方法は?酔いやすい体質は改善できる?

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乗り物に乗ることが多くなる夏休みのお出かけなど、お子さんの乗り物酔いの心配はありませんか。

酔いやすいお子さんとそうでないお子さんは、どこが違うのでしょうか。

酔いやすいお子さんの乗り物酔いを軽くする方法はないのでしょうか。

また、酔いにくい体質に改善することはできるのでしょうか。

ここでは、このような疑問に対する答えになる知識をまとめてみました。

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乗り物酔いはなぜ起こる?

乗り物に乗ると酔いやすいお子さんとそうでないお子さんがいますが、何が違うのでしょうか。

私も子供のころは、父の実家に行く車中で、ほとんど毎回酔っていました。

時間にすると1時間ほどなのですが、すごく急なカーブが多い山道でした。

でも、同乗している2人の弟たちは、全く酔ったことはありませんでした。

この差は何なのだろうと思って調べてみたことを以下にまとめました。

乗り物酔いについて、以下のことが分かっています。

1.乗り物酔いには「三半規管」が関係している

乗り物酔いは、耳の中にある「三半規管」という器官の機能がうまく働いていないために起きます。

「三半規管」の役割は、平衡を感じることです。

この器官のおかげで、人はまっすぐ立っていられます。

もし、三半規管に異常が起これば、激しいめまいを感じたり、まっすぐ立っていられなくなったりします。

そしてめまいのために、気分が悪くなることもあります。

2.乗り物酔いは、三半規管と視覚の感覚の違いが原因で起こる

電車や車に乗っている時、視覚は窓の外を流れる景色で自分の状態を把握します。

一方、三半規管は振動や体感によって体の状態を把握します。

この時、視覚と三半規管との感じ方にずれが生じる場合があります。

そうなると、脳が混乱して自分の体の状態を把握できなくなり、気分が悪くなるのです。

3.乗り物酔いは子供の年齢と関係はある?

乗り物酔いは個人差が大きいのですが、赤ちゃんのうちは三半規管が未熟なため酔いにくく、2歳~3歳くらいから始まると言われています。

車酔いは、一般的には小学校の高学年くらいに一番多く見られ、その後徐々に落ち着いてくる人が多いです。

これは乗り物に身体が徐々に慣れてくるからです。

4.乗り物酔いしやすいお子さんとしにくいお子さんがいるのはなぜ?

三半規管は平衡感覚を保つ役割を担っていますが、この機能が生まれつき弱い人もいます。

また、体を動かして遊ぶ機会が少ないと三半規管が弱くなるという説もあります。

平衡感覚をうまくコントロールできないと、乗り物に乗ったときに乗り物酔いが起きやすくなります。

乗り物酔いを軽くする方法は?

乗り物酔いは、かかりやすいお子さんにとってはつらいものです。

少しでも軽くしてあげたいですね。

少しでも乗り物酔いを軽くする対策を、以下にあげてみました。

◆予防策

1.事前に酔い止めを飲む

乗り物に乗る30分~1時間以上前に酔い止めを飲むと、乗り物酔いを軽くする効果があります。

(薬の添付文書に従って下さい)

2.乗り物に乗っている間は、細かい字は読まないようにする

揺れる場所で細かい字を見ていると、乗り物酔いをしやすくなります。

3.空腹や満腹の状態で乗らない(乗る直前に食べ物を食べない)

5.前日は十分な睡眠をとる

6.バスの乗車の際は、前方・窓側の席に座らせてもらう

7.遠くの景色を見る

8.きつい匂いのもとは取り除いておく。

 車用の芳香剤はきつい匂いのものは置かない、きつい匂いの香水は付けないなど注意する。

8.酔うかもしれないと心配し過ぎない

乗り物酔いは、精神的な不安感が関係している場合があります。

気にしすぎないように、「大丈夫。吐いてもいいよ」と声をかけて気を楽にさせてあげてください。

◆酔いそうになったときの対策

1.窓を開けて新鮮な空気を吸う

2.清涼感のあるガムやキャンディーを食べる

3.スペースがあるなら横になる

これは私が子供の時に実際にやっていた方法ですが、効果は抜群です。

酔いそうになったとき横になると楽になるので、これで何度も酔いそうになるのを切り抜けてきました。

さらに言うと、ほんとに寝てしまうともっと効果があります。

4.衣服やベルトをゆるめる

5.気持ち悪いときは我慢させずに吐かせる

以上、簡単にできることばかりなので、是非試してみてください。

酔いやすい体質は改善できる?

酔いにくい体質に改善できるなら、こんなうれしいことはありませんね。

実は、簡単なトレーニングによって酔いにくい体質に変えることは可能なのです。

それは、三半規管を鍛えるということになるのですが、以下にその方法を紹介します。

1.乗り物に乗ることによって、三半規管を鍛える

・最初は短い距離から始めて、徐々に距離を長くしていく。

・直線に近い道なら急なカーブが多い山道より酔いにくいので、カーブの少ない道から慣らしてみる。

 これは私の経験なのですが、父の実家に行く時はほとんど酔っていたのですが、修学旅行ではもっと長時間乗っても全く酔いませんでした。

 どうしてだろうと自分なりに考えてみると、実家は秘境といわれている山の中にあり、そこまでの道は急なカーブが続く険しい山道だったのです。

 このことから、体が大きく揺られる山道ほど車酔いしやすいということがわかります。

2.体を回転させるなどの運動をする

でんぐり返りは三半規管を鍛えるのに最適な運動です。

子どもが小さいうちなら布団の上でもできるので、家でもお母さんが手伝ってやらせてあげましょう。

まとめ

乗り物酔いは経験者しかわからないつらいものです。

特にお子さんは、なぜ酔うのか分からず不安になると思います。

お子さんが乗り物酔いでつらい思いをしないように、前日から十分に睡眠をとって体調を整え、万全を期してできるかぎりの対策をしてあげましょう。

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