お中元の常識的なマナーは?贈り先や品物の最近の傾向は?

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お中元はお世話になった目上の方に、目下の方から贈るのが一般的です。

ですから、喜んでいただくのはもちろんのこと、失礼がないようにしなければいけませんね。

そのために、お中元のマナーはしっかりマスターしておきましょう。

そのうえで、喜んでいただける品物をぶれずに選べるよう、情報集めも大切です。

ここでは、まずお中元の必要不可欠なマナーを説明し、さらに人気がある商品、がっかりされた商品についても紹介します。

何を送るか迷った時の参考にしてください。

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お中元の起源は?

夏のご挨拶として知られるお中元は、道教の年中行事の「中元」が起源です。

これに日本の昔からの先祖供養の風習が融合し、親戚などへお供え物を配る習慣ができたと言われています。

それが、現代のように感謝の気持ちを込めた贈りものへと変わったのは江戸時代で、今では年の前半の区切りに、お世話になった方に贈る習慣として定着しています。

お中元のマナー

◆贈る時期は?

贈る時期は地方によって多少違いますが、全国的には7月上旬から15日(首都圏も同じ)、関西の一部では7月上旬から8月15日までが目安となります。

最近ではスタートが少し早くなり、6月下旬から7月15日ごろまでに贈ることが一般的になっています。

お中元時期を過ぎてから届くお中元について、約4割の人がマナー違反だと感じるというデータがあります。

早めに準備をしてこの時期に送るようにしましょう。

これを過ぎてしまったら、下記のようにすれば失礼にあたりません。

・のしの表書きを変える

  立秋(8月8日か9日)までは「暑中御見舞」 (目上の方の場合は「暑中御伺い」)

  立秋以降は「残暑御見舞」 (目上の方の場合は「残暑御伺い」)

◆贈る相手は?

もともとは、お中元はお世話になった目上の方に、目下の方から贈るのが一般的でした。

最近では、いくつかのアンケートによると、一番多い贈り先は「両親」で、続いて「親戚」「兄弟」「友人・知人」「上司」「仲人」となっています。

上位に親や親戚関係、次いで友人などで、上司や仲人は比較的少なくなっています。

お中元を頂いたら、基本的にはお礼状を出すのが丁寧ですが、親や兄弟なら、形式を重視するよりも元気な声を聞けるほうがうれしいもの。

普段あまり合わなかったり話す機会の少ない親や親戚・兄弟に贈ると、そのことが話すきっかけになって近況報告などができますね。

特に遠く離れていてなかなか会えないという場合は、親や親戚・兄弟に送るというのは、「夏のごあいさつ」としてとても意味のあることだと思います。

◆贈る品物は?

1.人気があるのは?

親や兄弟なら、好みが分かっていることがほとんどなので迷わないで済みますが、好みがわからない場合は、一般的に人気のあるものを参考に選ぶのが無難ですね。

では、どんな品物が人気があるのか、いくつかの調査結果を調べてみました。

人気があるのは、やはり夏らしさを感じさせてくれるものが多くなっています。

上位に挙がっているものは・・・

 ・洋菓子(ゼリー・焼き菓子・アイスクリームなど)

 ・カタログギフト

 ・酒類(ビールなど)

 ・肉・肉加工品(ハム・ソーセージなど)

 ・メロンやスイカ、桃、マンゴーといった旬のフルーツ

 ・素麺などの麺類

 ・コーヒー

贈り先の好みがわかっている場合には、それに合わせて「洋菓子」や「酒類」、「肉・肉加工品(ハム・ソーセージなど)」を選ぶのが間違いがなさそうです。

お好みがわからない場合には「カタログギフト」をおすすめします。

「洗剤などの生活雑貨」も次に挙がってきているので、消耗品をたくさん使う大家族のお宅には、考えてみてもいいかもしれませんね。

2.もらってがっかり、困ったものは?

半数以上の方が「これはがっかり…」と答えたのが「嗜好に合わない食べ物」でした。

以下のワースト順位は、

 ・賞味期限が短い食べ物

 ・収納にスペースをとるもの

 ・食べ方・使い方がわからないもの

 ・すでに家にあるもの

となっています。

お中元はグルメギフトを贈ることが多いですが、もらったグルメが口に合わないものであれば、がっかりするのと同時に、処理にも困ってしまいます。

そんなことにならないためにも、品物を選ぶときには、このランキングに当てはまるものがないか、チェックしてみてください。

◆予算は?

近年のお中元の相場は、「3,000円くらい」と「5,000円くらい」の2局化しているということが調査から分かっています。

上司など目上の人と親に贈る場合は「5,000円くらい」が最も多く、兄弟、知人・友人は「3,000円くらい」のものが最も多く贈られています。

お中元は、日頃の感謝を品物で示すものになるので、相手とのお付き合いの深さに応じて、感謝の気持ちに見合ったお中元を贈るようにしましょう。

◆お中元は毎年贈る?

お中元は毎年贈るのが基本です。

今年、特別にお世話になった方に毎年の予定ではなく贈るなら、「御礼」としましょう。

のし紙は、紅白5本蝶結びのものを選び、贈り主が個人の場合、名前は姓のみとします。

◆喪中の場合

お中元は、お世話になった人や上司、取引先などに挨拶やお礼としての品を贈るものです。

お祝いではないので、喪中の人が贈るのも、喪中の相手あてに贈るのもOK、マナー違反ではありません。

◆お中元とお歳暮の両方を贈らなくてはいけない?

お中元・お歳暮は両方を必ず贈らなくてはダメと言うものではありません。

どちらか一方を省略するとしたらお中元を省略するのが普通です。

まとめ

お中元は贈る側としてあれこれ悩んでいると、少し億劫に思うことはありませんか。

でも、贈られてうれしい思いをすると、贈り先に喜んでもらえるものを、と張りきって品物を選びたくなりますね。

忙しいかたは、インターネットで品物を選んで贈るなど省力化もできるので、工夫してお中元選びを楽しんでしまいましょう。

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