春に多い子供の病気は?どんな症状が現れるの?親が注意することは?

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春は気候の変化が激しく、気温の寒暖差についていけず体調を崩しがちになります。

また、新年度を迎えて生活環境が変わり、保育園児や小学生は新しい環境に適応するまで普段以上にストレスを感じやすくなっています。

そのため、ウイルスなどへの抵抗力が弱くなり、いろんな病気に感染しやすくなってしまうのです。

そんなわけで、特にこの時期に注意する必要のあるいくつかの病気を紹介します。

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春に流行する病気の原因、特徴と症状

1.水ぼうそう

・原因:ヘルペスウイルスが原因で発症する感染症

・特徴:冬から春にかけて流行することが多く、感染すると小さな赤い発疹が全身に現れ、水ぶくれができる

 熱があまり出ないことも多く、ぶつぶつで気付くことがほとんど

・予防:感染しても3日以内であれば予防接種が有効

 感染が心配されるときはかかりつけの先生に相談すること

・治療:塗り薬と痒み止めの飲み薬があるが、最近は水痘を軽くする飲み薬がある

・潜伏期間:10日~21日間程度

2.はしか(麻しん)

・原因:空気感染、麻疹(麻しん)ウイルスが原因で発症する感染症

・症状:38℃ 程度の発熱およびせき・鼻水が2~ 4 日続き、その後39℃ 以上の発熱とともに発疹が出る

・特徴:春から初夏にかけて流行する

 感染力が強く、免疫のないヒトが感染を受けると100% 発症すると言われている

 子どもに多い病気とされていたが、最近は大人でもかかる人が増加

・予防

 はしかの予防接種は麻しん・風しん混合ワクチン(MR)と呼ばれ、子どもの定期接種に組み込まれてる

 定期の予防接種を適切な時期に受け、予防に努めることが大切

・潜伏期間: 約10~12 日

参考:修飾麻しん

幼児期に1 回のみワクチンを接種するなど、不十分ながら免疫を持っているヒトが感染した場合、軽症で典型的な症状を呈しない麻しん

感染力は普通の麻しんと同じなため周囲への感染には注意が必要

3.風しん

・原因:「三日はしか」とも呼ばれている風疹ウイルスが原因の感染症

・症状:発熱、リンパ節の腫れと、淡紅色の発疹がまず顔に現れ全身に広がっていく

・特徴:春から初夏にかけて流行することが多く、最近では、“はしか”とともに大人の患者も増加している
 
 まれに脳炎などの合併症を起こしたり、妊娠初期に感染すると胎児に影響し、先天性心疾患や難聴となる危険性がある

・予防:定期接種(麻しんとの混合ワクチン)を受けること

・潜伏期間:2~3週間

4.溶連菌感染症

・原因:溶血性連鎖球菌が原因の感染症

・症状:喉の痛みや発熱といった風邪によく似た症状とイチゴのように舌が赤くなる

 まれに発疹がでることもある

・特徴:新学期の時期やゴールデンウイークの前後に流行する

・治療:ワクチンは開発されていないため、症状が現れたら早めに小児科を受診すること

 腎炎やリウマチ熱などの合併症を予防するためにも抗生物質を医師の指示通り約10日間服用し、しっかりと治るまで治療をすること

・潜伏期間:2~3日

* この溶連菌感染症については、うちの家族にとって忘れられない思い出があります。

通常は、この病気は幼児がかかるものなのですが、うちの息子は高校入学直前に溶連菌感染症にかかりました。

一人暮らしを始めることになり、入学式を前にして引っ越しも済み、息子を一人下宿に置いて自宅に帰ってきました。

入学式を数日後に控えたある日、息子からTELがあり、「喉が痛くて食べ物がのどを通らない」というのです。

たまたま下宿のすぐ近くに小児科があったのでそこにかけこんで診てもらうと、溶連菌感染症だということでした。

そのため、入学式にも出られず、入学早々から出遅れてしまいました。

親の私たちも仕事があるためかけつけることができず、とても心配しましたが、一週間ほどで完治して元気に高校に通うようになりました。

今思っても、15歳の息子は初めての一人暮らしで不安だらけの時に病気になり、どんなにか心細かっただろうと胸がいっぱいになります。

今では笑い話になった懐かしい思い出です。

5.百日咳

・原因:百日咳菌による呼吸器感染症、飛沫感染

・症状  

  初期:軽いかぜ症候群のような症状から始まる

  中期:重い咳の発作( 2~ 3週間)

・特徴:激しい咳が続くため中耳炎を併発することも多い

・予防:三種混合

・潜伏期間: 約1~ 2 週間

6.ロタウイルス

・原因:便や嘔吐物を処理した手などから感染

・症状:下痢、嘔吐、発熱が主な症状

・特徴:生後6 ヶ月から2 歳児の乳幼児に多くみられる

 米のとぎ汁のような白色便が出る

 乳幼児では特に脱水症状に気をつける必要がある

感染力は強く、10 個以下のウイルスで感染が起こる

 ウイルスは環境中でも安定なので汚染された水や食物を介しても感染する

・予防: ワクチン

 ロタウイルスワクチンは、接種できる期間が短いので、初回接種をできれば生後2か月の誕生日、遅くとも生後3か月半過ぎ(生後14週6日)までに受けるようにかかりつけ医と相談しましょう

 玩具、バスタオルなどの殺菌には、市販の塩素系漂白剤( 通常は5% 程度) なら50 倍から100 倍に薄めて10 分程度浸すと有効

・潜伏期間:約2 日程度

まとめ

春は、子供にとって新しい生活を始める大事な時期であると同時に、お祝いや外食などで生活パターンが乱れてしまいがちです。

子供なりに、緊張や不安でストレスを感じることも多いでしょう。

そんな時には、普段以上に食事に気をつけ、睡眠を十分にとるなど体調の管理に気をつけてあげましょう。

子供は、自分ではそのような健康管理ができないため、親が子供の様子をよく観察し、異変があれば早く気づくことが大切な役目です。

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