浴衣は夏のお祭り気分を盛り上げるおしゃれアイテム。
でも、夏のことなのでどうしても汗で汚してしまいますね。
次にさっぱりと着るためにクリーニングは不可欠ですが、自分で洗うことができるのでしょうか。
ここでは、洗えるかどうかの調べ方と、洗える場合はその洗濯方法について説明します。
浴衣は着るたびに洗うの?
浴衣は、しょっちゅう着るものではないので、次に着るまでに間隔が開いてしまいます。
なので、汗をかいたと思ったら、シミにならないように洗ったほうがいいですね。
それに、すぐに洗ったほうが汚れも取れやすいです。
あなたの浴衣は洗えますか?
まず、自分で洗えるかどうかのチェックをしましょう。
1.洗濯表示を確認します。
洗濯表示はこちら
2.反物から仕立てたものは絵表示がないので、素材を確認します。
木綿かポリエステルのものであれば水洗いは可能です。
浴衣を洗ってみましょう
洗う前に以下のことをしてください。(手洗い・洗濯機洗いとも)
1.初めて洗うときは、色落ちしないかチェックします
目立たないところに、おしゃれ着用中性洗剤の原液をつけて、5分後おきます。
5分たったら白い布をあてて、軽く押さえてみます。
色落ちした場合は、洗剤は使わずに、色移りしないように単独で手早く水で洗います。
色落ちしなかった場合も、手洗いも洗濯機洗いも絶対にお湯は使わないこと。
必ず水で洗います。
2. シミ・汚れをチェック
シミや汚れがあれば、おしゃれ着用中性洗剤の原液をつけて、歯ブラシで軽くたたいておきます。
3.衿芯のあるものは洗う前に抜いておきます。
◆手洗いの場合の手順
(1)洗面器などたたんだ浴衣がそのまま入れられる容器に水を入れ、少量のおしゃれ着用中性洗剤を入れます。
(2)きちんとたたんだ浴衣を(1)につけこみ、約30分おきます。
(3)全体を押し洗いします。
(4)衿や袖口など目には見えなくても汚れている所ところや、シミになっている部分は直接洗剤をつけ、揉み洗いします。
(強く揉みすぎるとゆかたが痛みます。揉んでも取れない場合はクリーニングに出しましょう。)
(5)水を取り替え、しっかりすすぎます。
(6)浴衣はきちんとたたんだまま洗濯ネットに入れ、洗濯機で1分弱脱水します。
(7)和装ハンガーに掛け、手でシワを伸ばしてから干します。
和装用ハンガーがないときは、襟と両肩部分に3本のワイヤーハンガーを入れると、適度な重さが生地をのばしてくれるので乾いたとき形よくなります。
脱水する前に糊付けすると、乾いた時にパリッとして張りが出てシワになりにくくなります。
(来シーズンまで着用しない場合はカビの原因になるので、糊付けはしないようにします。
◆洗濯機で洗う場合の手順
浴衣はかさばるので、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗うと楽です。
(1) 裾がいちばん外側にくるようにたたむ。
たもとのゴミやホコリを取り、そでだたみします。
身頃を屏風だたみにし、汚れやすい裾がいちばん外側にくるようにたたみます。
屏風たたみ(本たたみ)はこちら
(2) ネットに入れて洗う
浴衣は洗濯ネットの大きさにあわせてたたみ、ネットに入れて、洗濯機で洗います。
30℃以下の水温で、洗濯機の「ドライコース」か「手洗い(ウール)コース」で洗います(脱水まで)。
(3) 干す
脱水後すぐに取り出し、軽くたたんでから、手でパンパンとたたいてシワをのばします。
襟の形を整え、縫い目も軽く引っ張りまっすぐになるように整えます。
持っていた和装用ハンガーなどにかけたら、丈が長いので2つ折りにしてさおにかけ、肩縫い、脇縫いの2ヶ所を洗濯バサミでとめます。
色あせ防止のため、陰干しにします。
和装用ハンガーがないときは、襟と両肩部分に3本のワイヤーハンガーを入れると、適度な重さが生地をのばしてくれるので乾いたとき形よくなります。
シワにならないようにするには、
①洗濯ネットの大きさにあわせてたたんで入れる
②脱水時間を短くする
③干すときに形を整える
の3点がポイントです。
まとめ
浴衣の洗濯は、かさばるので特有の洗い方や干し方がありますが、コツがわかればそれほど難しいものではありません。
こまめに洗濯して、いつも洗いたてのパリッとした浴衣を着たいものですね。