高齢者の熱中症対策はどうすればいい?予防策と応急処置を紹介します

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高齢者は、身体の機能の低下により暑さに対する抵抗力が少なくなっているため、熱中症になりやすく、また重篤になりやすいことが分かっています。

本人が気がつかないうちに脱水症状を起こしていることがあるので、身近にいる人が気をつけて様子を見てあげる必要があります。

ここでは、そんな高齢者の特性をあげて、熱中症の予防策、対処法について解説します。

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高齢者特有の体質・性質は?

高齢者は、熱中症になりやすい特有の体質があります。

以下に高齢者特有の体質・性質をあげてみます。

・高齢になると脂肪がつきやすくなる分、身体の中の水分の割合が少なくなる

・暑さを感じにくい

・のどの渇きを自覚しにくい

・体温の調節機能が落ちてくる

・心機能や腎機能が低下しがちなため、熱中症になった時の症状がより重篤になりやすい

・温度計をこまめに確認することが億劫になる

・発汗と血液循環が低下する

以上のことから、高齢者は熱を逃がす体の反応や暑さ対策の行動が遅れがちです。

高齢者の熱中症の予防策は?

では、高齢者の熱中症はどのようにして予防すればいいのでしょうか。

●暑いときには無理をしない

●温度計や湿度計で室内環境を知る

温度計、湿度計、熱中症計などを活用し、まわりの環境の危険度を知りましょう。

高齢者は、暑さを感じにくくなってしまっているので、本人の感覚に頼らずに温度計や湿度型などで室内の環境を確認するようにしましょう。

できるだけ目盛りの大きい温度計を置いてあげると、お年寄りにも見やすいですね。

それでも、温度計を意識して見ることができない場合は、同居しているご家族が時々様子を見てあげることが必要です。

●室内を涼しくする

日差しのない室内でも、高温多湿で風通しが悪いときは熱中症の危険が高まります。

高齢者の熱中症の特徴として、室内で多く発生していることがあげられます。

我慢せずに冷房や除湿機・扇風機などを適度に利用し、涼しく風通しの良い環境で過ごしましょう。

高齢者は冷房を嫌がる傾向にありますが、暑さによる体への負担は想像以上なので、あまり我慢せず冷房も活用してください。

部屋に直射日光が入る場合は、カーテンやすだれなどで直射日光をさえぎりましょう。 

●水分を計画的にとる

・高齢者の方は体内水分量の減少により脱水状態になりやすく、さらに体が脱水を感じにくいため、水分補給が遅れがちです。

のどが渇く前に、定期的に水分補給をしましょう。

時間と量を決めて水分をとるようにします。

・夜のトイレを嫌がり水分を取らない人もいますが、夜中に2、3回トイレにいくのは普通です。

あまり気にせず水分補給をしてください。

・キュウリやナスなど、水分を多く含む食材を、意識して食事に取り入れましょう。

・高齢者は、汗をかく量はあまり多くないといわれています。

汗を大量にかいたときには塩分の補給が必要ですが、発汗による水分不足ではないときは、特に塩分を摂る必要はありません。

逆に、塩分制限の必要な人は主治医の指示を守って、塩分は控えましょう。

●涼しい服装をする

●入浴や寝るときも水分不足に注意する

入浴時や就寝中にも体の水分は失われていき、気づかぬうちに熱中症にかかることがあります。

就寝中に発症し、朝運ばれた人もいます。

入浴の前後には十分な水分補給をし、寝るときは枕元に飲料を置いておくとすぐに飲み物を飲むことができます。

●外出時は体に十分気をつける

・一番気温の高い午前10時から14時は外出を控える

・外出時は、体への負担が大きくなるだけでなく、汗で水分が失われたり、日差しや熱の影響を受けやすくなったりします。

外出前にはコップ3杯くらいの水分をとりましょう。

・服装を工夫したり、水分や休憩を十分とって体を守りましょう。

1時間に1回は休憩するようにしてください。

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・ペットボトルや水筒など飲み物を持っていく

・日傘や帽子をかぶり 直射日光を避ける

●涼しい場所・施設を利用する

図書館や店舗など涼しい場所を知っておく

●緊急時・困った時の連絡先を確認する

困った時や緊急時のために  かかりつけの病院や自宅の連絡先などを持ち歩く

●シャワーやタオルで身体を冷やす

●体調が悪くなったら無理をせず 周りの人に声をかける

かかりつけの病院名や電話番号、 医師の名前など控えておくことも大切です。

●「周りの人が」気にかけよう

高齢者は自分で暑さやのどの渇きに気づきにくいうえ、体調の変化も我慢をしてしまうことがよくあります。

周りの人が体調をこまめに気にかけ、予防対策を具体的に伝えてあげましょう。

(参考)下記のサイトでも熱中症についての情報を得ることができます。

気象庁「高温注意情報」

環境省「熱中症予防情報サイト」

 

熱中症の応急処置は?

高齢者は、暑さやのどの渇きなどを感じにくくなっているため、自覚がないのに熱中症になってしまっている場合があります。

周りの人が注意していて、処置が遅れないように気をつける必要があります。

症状によって対処の仕方が異なります。

下記のどの段階かよく観察して適切な処置をしてください。

1.軽症 (症状が改善すれば自宅で様子をみる)

●症状

・めまい

・立ちくらみ

・足がつる

・手足のしびれ

●処置方法

・涼しい場所に移動する

 涼しい場所で服を緩めて、安静にします。

 エアコンをつける、扇風機・うちわなどで風を当てて体を冷やします。

・水分を補給する

 汗を大量にかいている時は塩分も補給する → 経口補水液かスポーツドリンクを飲ませます。

 汗をあまりかいていないときは水や麦茶などでもいいでしょう。

2.中等症 (病院で診察の必要あり)

●症状

・頭痛

・吐き気・おう吐

・体がだるい、力が入らない

・集中して物事が考えられない

●処置方法

・涼しい場所に移動する

 涼しい場所で服を緩めて、安静にします。

 エアコンをつける、扇風機・うちわなどで風を当てて体を冷やします。

・十分に水分と塩分を補給する

 冷えた水や経口補水液、スポーツドリンクをできるだけ多く飲ませてください。

 一度に飲めなければ、何回にも分けて飲ませます。

 冷えた水分を摂ると、水分補給だけではなく、体内から体を冷やす効果もあります。

・体を冷やす

 保冷剤や氷をタオルなどに包んで、首の周り、脇の下、太ももの付け根など太い血管が通っている部分を冷やします。

 皮膚の下を流れている血液を冷やすことで体温を下げる効果があります。

 額を冷やしてもあまり効果はありません。

 氷などがなければ、自販機で冷えたペットボトルや缶を買って代用しましょう。

 
2.重症 (すぐに病院に連れていく)

●症状

・意識がはっきりしない

 質問しても受け答えや返答がおかしかったり、意識がもうろうとしている

・ふらふらして普通に歩けない

・体温が上がっている

・自分で飲み物が飲めない

 意識がはっきりしていない場合は、無理に飲ませると誤嚥の危険性があるのでやめましょう。

●処置方法

上記の症状が見られたら、救急車を呼びましょう。

少しでも早く体温を下げることが大事なので、待っている間も、上記の処置をしてください。

まとめ

高齢者の熱中症には、高齢者の体の機能の衰えにより、脱水状態になっていても気が付かないことがよくあります。

また、熱中症になってしまうと重症化しやすい危険性があります。

そのため、高齢者の熱中症を防ぐには、周囲の人の助けが不可欠です。

こまめに様子を見て、上記の症状があれば早く気付いて適切な対処をして、高齢者の熱中症を防ぎましょう。

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