暑くなると少しでもキッチンに立つ時間を短くしたいですね。
そんな時、暑くならず、短い時間で調理してくれる電子レンジは頼りになる味方です。
とはいえ、電子レンジを使いこなすには、その特性を知っておく必要があります。
ここでは、電子レンジの特性を説明して使いこなすための注意事項をあげてみました。
具体的に、実際のレシピで説明しますので、作りながらマスターしてくださいね。
電子レンジの特性とは?
電子レンジには、他の調理器具にはない特性があります。
◆電子レンジの便利な面
1.短時間で加熱できる。
2.栄養の損失が少なく、色が鮮やかに仕上がる。
3.冷凍した食材を短時間で解凍できる。
4.短時間で温めなおしができる。
◆電子レンジのマイナス面
1.容器の材質によっては使えないものがある。
2.加熱むらができやすい。
3.香ばしい焦げ目がつきにくい。
4.短時間で加熱できるため、加熱しすぎることがある。
電子レンジを上手に使いこなすには?
電子レンジの特性を知った上で、マイナス面をカバーするコツを紹介します。
1.使えない容器に注意
ご存じだと思いますが、ここで再確認してみましょう。
使えない容器は・・・
・金属製の容器
・金粉等で絵付けした容器
・木や竹、紙などの材質は加熱しすぎると焦げる心配があるので不向き
・カットガラスは厚みが均一ではないので割れる心配がある
(耐熱性のガラス食器は使える)
2.加熱むらを防ぐには?
・材料を置く位置に注意。
ターンテーブル式はテーブルの中心部は避けて外周に置く。
ターンテーブルがないタイプは、中心部に置く。
・大きな塊のままだと中心部に火が通りにくいので、同じくらいの大きさに分割して小さくする。
材料を小さくすることによって均一に加熱ができ、加熱しすぎも防ぐことができる。
・材料の端の部分など火が通りやすい部分にアルミホイルをまいて加熱しすぎを防ぐ。
・一気に加熱するのではなく、途中で裏返したり位置を変えたり、かき混ぜたりすると均一に火が通る。
・材料の量に注意
例えば、4人分を一度に加熱するとむらができやすいので
2人分ずつ2回に分けて加熱するなど、小分けにして加熱する。
3.焦げ目をつけるには?
ロースターで焼いたような焦げ目をつけるのは難しいのですが
うっすらと焦げ目をつけることはできます。
・材料の表面に塩分が付いているほうが温度が上がるので
塩やみそ、しょうゆなど塩分濃度の濃いたれが付いていると、少しは焦げ風味が出て焼いたようになる。
4.加熱しすぎを防ぐには?
加熱しすぎを防ぐには、タイマーを短めにセットして何度かに分けて加熱するか
様子を見ていて加熱ができたら途中でとめる。
電子レンジで作るレシピ
◆鶏胸肉の酒蒸し
これを作っておけば、きゅうりとあえて酢の物にしたり
冷やし中華やサラダそうめんの具にしたりといろいろと応用できます。
皮は取って冷凍しておいて、ある程度たまったら一口大に切って塩こしょうしてカリカリに焼くと
ビールにぴったりの1品になります。
材料
鶏胸肉 1枚(約270g)
塩 小さじ1/4
こしょう 少々
酒 大さじ1/2
作り方
1.鶏胸肉は皮を取って大きめの削ぎ切りにして、塩、こしょう、酒をかけて全体にいきわたらせる。
2.さらに重ならないように並べ、ラップをふんわりかけて電子レンジで3分加熱する。
裏返して生の部分があれば、裏返したままでラップをふんわりかけて電子レンジで1分加熱する。
3.胸肉の一番厚みのある部分を指で押してみて、弾力があるようなら火が通っているのでそのままぴったりラップをかけて冷ます。
4.荒熱が取れたら手で縦長にさいて、蒸し汁につけたままで冷ます。
最後はロースターで焼いていますが
レンジで温めてから焼くと時短になるので
載せています。
夏が旬のズッキーニをたくさん使っています。
こちらもレンジでほぼ火を通して、オーブントースターで焦げ目をつけています。
◆絶対一番おいしい レンジでチンしたとうもろこし
時間も短縮できるし、トウモロコシの甘みが生きるので、レンジ加熱がおすすめです。
◆蒸し器がなくてもOK 電子レンジで本格的五目おこわ
たくさん作るときは何回かに分けて作った方が均一に火が通ります。
ちょっと甘いものが食べたいと思った時、電子レンジなら短時間で簡単に作ることができます。
◆少量なら電子レンジが簡単 カスタードクリーム
輪切りのバナナにかけてデザートにしたり、パンに塗ったりといろいろと応用が利きます。
まとめ
電子レンジは夏の暑い時の調理を楽にしてくれる便利な調理器ですが、おいしく作るにはちょっとしたコツがあります。
小分けにして加熱する、大きさを小さめにしてそろえる、こまめに様子をみるなど、ある程度の手間は必要です。
それさえ守れば、短時間で色鮮やかにおいしいお料理が出来上がります。
電子レンジをフル活用して夏でもしっかり栄養を摂り、夏バテに負けない体を作りましょう。