消費期限と賞味期限の違いは?過ぎたら食べられない?判断基準は?

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消費期限と賞味期限の違いを知っていますか。

これらは、どちらも、基本的には加工食品に表示されているものです。

ところが、よく似た言葉なのですが、それぞれに違う意味があり、期限切れのものについての対応も違います。

ここでは、消費期限と賞味期限の違いと、期限切れでも食べられる場合の判断基準についても説明します。

食品を購入するとき、また食べるときに迷わなくてもいいように、ここでしっかり確認しておきましょう。

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消費期限と賞味期限の違い

すべての加工食品には、消費期限か賞味期限が表示されています。

 (例外もあります。参考参照)

1.消費期限とは

・消費期限とは、安全に食べられる期間

・品質が劣化しやすい食品に表示されている

  弁当、惣菜類、調理パン、生めん 等

・期限が過ぎた食品は食べないようにする

・表示方法は、年月日で表示されている

消費期限は、製造または加工の日を含めておおむね5日以内の期間で品質が劣化する食品について表示されています。

腐敗などの衛生上の危害が発生するおそれがないと認められる期限です。

つまり、傷みやすい加工食品には消費期限が表示されており、文字通り消費しなくてはいけない期限を示しています。

2.賞味期限とは

・賞味期限(品質保持期限)とは、おいしく食べられる期間

・比較的長持ちする食品に表示されている

  スナック菓子、レトルト食品、カップめん、缶詰、ジュース、牛乳、バター 等

・期限が過ぎた食品でも食べてもよいものもある

 詳しくは賞味期限を過ぎても食べられる目安は?参照

・表示方法
 3ヶ月を超えるものは年月で表示し、3ヶ月以内 のものは年月日で表示されている

賞味期限は、品質の劣化が比較的ゆるやかな食品に記載されています。

簡単に言うと、「味や風味が落ちない期限」ということになります。

消費期限と賞味期限の両方においていえることですが、いずれも開封する前の期限を表しているので、一度開封したら期限にかかわらず早めに食べましょう。

参考:消費期限も賞味期限も表示しなくてもいい食品

以下の食品は、どちらの期限も表示を省略することができます。

(長期間品質が変わらないもの)

・1.でん粉 

 2.チューインガム 

 3.冷菓 

 4.砂糖 

 5.アイスクリーム類 

 6.食塩及びうま味調味料 

 7.酒類 

 8.飲料水及び清涼飲料水 

 9.氷


賞味期限を過ぎても食べられる目安は?

美味しく頂くには賞味期限内がベターですが、賞味期限が過ぎてしまった食品については、私たち消費者が個別に判断する必要があります。

食べてもいいか判断に困った時は、以下の3点から総合的に判断しましょう。

1.賞味期限からどれくらい過ぎているか?

 期限表示は、予めゆとりをもって設定されています。

定められた保存方法で保管されていた食品は、少しであれば賞味期限を過ぎても安全性に問題のないものが多いですが、賞味期限後あまりの長期間が過ぎているものは、他の項目とも合わせて総合的な判断が必要です。

2.定められた条件で保存されていたか?

 食品の品質表示欄には、以下の「保存方法」が記載されています

 「直射日光を避ける」

 「高温・多湿を避ける」

 「○℃以下で保存」など

 多くの食品は、湿気の少ない冷暗所で保存することによって、より長持ちします。

 賞味期限からの経過が短期間でも、高温多湿、直射日光のあたる場所で保存されていたものは、注意が必要です。

3.食品の状態(見た目、臭い、味)は?

 賞味期限及び保存方法を確認したら、最後は自分の五感を使って確認しましょう。

 ・見た目(色の変化、カビなどがないか)

  ・臭い(酸っぱい臭い、ツンとする臭いがないか)

  ・味(少し舐めてみて、異常な酸味、苦みなどがないか)

 以上を確認して、少しでもおかしいな、と思ったら、食べるのをやめましょう。

 
参考に、以下に、主な食品ごとの判断の目安を紹介します。(あくまでも目安です)

・卵:ゆで卵よりも生卵のままの方が長持ちします。

 卵に表示されている賞味期限は生食が可能な期間として、温度によって期間を変えて設定されています。

 なので、賞味期限後であっても、生で食べずに加熱調理を行えば問題のない可能性が高いです。

 ただし、調理した卵はすぐに食べましょう。

 (注) 殻にひび割れのある卵は殻の中で細菌が繁殖している可能性があるので、食べないようにしましょう。

・バター:賞味期限は、開封前は冷蔵で約6ヵ月、開封後は2週間程度が目安となっています。

  冷凍保存もできるため、開封前で約1年の保存が可能になります。

・冷凍食品:冷凍食品は腐敗することは稀ですが、冷凍やけにより品質が劣化することがあります。

  1年前後を目安に使い切るようにしましょう。

・カップめん、インスタントめん:

 インスタントめん、カップめんの賞味期限は半年程度に設定されています。

 湿気の少ない冷暗所に保存することがポイントです。

品質の劣化した揚げ麺は油の酸化(油やけ)が進み、以下の様な変化が現れる場合があります。該当する場合は食べるのをやめましょう。

    ① 袋やカップなどのパッケージが膨らんでいる
   
    ② 油のやけたような臭いがする

    (注) 油やけした揚げ麺を食べると食中毒の心配もあるので注意が必要です。

・缶詰:

缶詰はその製造過程で密閉後に加熱殺菌を行っているため、製造から3年間常温で保存することが出来ます。

賞味期限を過ぎても、保管中に微生物が侵入しない限り、10年でも腐ることなく長期保存できますが、品質(味)は劣化します。

一方、高温多湿な場所での長期保存は安全性を損なう可能性があります。

長期保存を経た缶詰を食べる前には、以下をチェックして、これらに該当するものは食べるのをやめましょう。

 ① 缶が錆びついていないか

 ② 缶のふたが膨らんでいないか
  
 ③ 缶のふたを指で押すとぺこぺこへこまないか

まとめ

消費期限と賞味期限の違い、おわかりいただけましたか?

要点をまとめると、

・消費期限は傷みやすい食品の表示なので期限内に食べる                                                                                                                                                    

・賞味期限は期限が過ぎても食べられるが、保存状態にもよるので自分の感覚を使って判断する

ということでしたね。

これからは、ここで学んだことを生かして、ご自身で確認して安心でムダのない食生活を送るようにしましょう。

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