緑内障に関連する病気は?早く気付く方法と治療法、予防法について説明します

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緑内障は、40代以上の日本人の17人に1人がかかっていて、決してまれな病気ではありません。

また、近年では増加傾向と若年化傾向がみられます。

緑内障は、病状が進行すると日常生活にも支障をきたすようになり、そのためにいろいろと困ったことが起きてきます。

ここでは、緑内障の症状が進むと、なぜ別の病気につながるのかについて、実例から学んだことをお伝えします。

また、緑内障に早く気付く方法と治療法、予防法についても説明します。

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緑内障になるとどんな病気につながる?

緑内障が直接の原因ではないのですが、緑内障の症状が他の病気につながる場合があります。

◆体全体の身体能力の低下につながる

・緑内障により、視野が狭くなったりかすんだりすると、足元が見えにくくなって、転倒の危険性が増加します。

 また、足元が見えにくいと歩くのが怖くなり、散歩など体を動かす機会が減り、ますます動けなくなってしまいます。

・車の運転が難しくなる

 視野が狭くなると、信号や道路のライン、標識が見えにくくなったり、歩行者や自転車に気付くのが遅れたりする心配があります。

 見えないということが判断力の低下にもつながります。

 運転の技術云々ではなく、もっと基本的なところで危険性が高くなります。
 

◆精神的に落ち込んだり悲観的になったりする

目が見えにくくなると、本を読んだり細かい作業がしにくくなります。

日常生活で必要な作業に支障が出たり、これまで楽しみにしていた趣味を続けることが難しくなると、精神的にも落ち込んでしまうケースもあります。

緑内障に早く気付くにはどうすればいい?

緑内障は、一度かかってしまうと、治療して元に戻すということができません。

緑内障そのものは命にかかわる病気ではありませんが、緑内障にかかると身体的・精神的にマイナスに働いてしまいます。

緑内障で困らないためには、いかに早く気付いて治療を始め、進行を食い止めるかということになってきます。

といっても、自覚症状はかなり悪化しないと出ないことが多く、自覚症状がない状況でどのようにしてチェックするかが問題です。

以下に、緑内障かどうかをチェックする方法をあげてみました。

◆緑内障のセルフチェック

一つの方法として、「簡易的な見え方テスト」があります。

この方法でセルフチェックをして、異常に気づいたら専門医の診察を受けるようにしてください。

詳しくはこちら

緑内障のセルフチェック

◆定期的に診察を受ける

前述しましたが、以下の方は定期的に医師のチェックを受けることが必要です。

・血縁者に緑内障の人がいる場合

 遺伝の要因によって緑内障になる危険性があるため、定期健診を受けるようにしましょう。

・強度の近視、低体温、冷え症、低血圧、頭痛持ちなどの人

 統計的に緑内障リスクが高いことが分かっているので、定期的に健診を受けることをおすすめします。

緑内障の進行を遅らせる治療は?

緑内障は完治させることはできないので、治療としては進行を遅らせる対症療法ということになります。

基本的に緑内障の治療法としては、薬物療法、レーザー治療、切開手術(手術療法)があります。

◆薬物療法

眼圧は房水に水がたまることが原因となって上昇するため、用いる薬には房水が作られる量を減らすものと、房水の排出量を増やす薬のいずれかが用いられます。

また、1種類の薬によって眼圧を下げることができない場合には、複数の薬を併用することで眼圧を下げることもあります。

◆レーザー治療

薬物療法の効果が出ない、あるいは副作用のために利用ができない場合には、レーザー療法を検討します。

レーザー療法は、線維柱帯とよばれる部分にレーザーで小さな穴をあけることによって、排出系を刺激して房水の排出量を増やすために行ないます。

レーザー治療は15~20分くらいで終り、痛みもありません。

◆手術療法

レーザー治療でも効果がない場合には、手術療法が行われます。

手術によって目に新しい房水排出系を作るもので、白目と黒目の境目に排出路を作ります。

 
以上のように、緑内障の治療は、薬物療法 → レーザー療法 → 手術療法 と段階を踏んだ治療が行われます。

緑内障の予防法は?

どんな病気に対しても言えることですが、病気に対する心構えとして、病気が発症してから治療を行うのではなく、まだ病気を発症していない時から健康に気をつけることによって、予防していくのが理想です。

それは、緑内障にとっても同じことが言えます。

◆早期発見

緑内障は、早期発見することができれば、日常生活に何の支障もない程度の症状を生涯にわたって維持することができます。

したがって、一番の予防法は定期的に眼科で健診を受けることによって、早期発見できるような体制を作っておくことにつきます。

この時の検査は眼圧測定だけではなく、眼底検査や視野検査等も行われます。

◆眼圧が上昇するきっかけを取り除く

定期検査以外の予防方法として挙げられるのは、眼圧が上昇するきっかけを取り除くことです。

生まれつき隅角が未発達である場合を除けば、眼圧が高くなるきっかけとして考えられる要素には以下のことが考えられます。

・糖分の摂りすぎ

・血液循環の低下

・眼精疲労

・運動不足

・ストレス過多

結局、日常生活における生活習慣を健全化していくと、緑内障の発症リスクを下げることができるのです。

◆目に良いことを習慣づける

・眼精疲労が眼圧上昇の大きな原因になるといわれているので、意識的に目の疲れをとってやることを習慣づけるようにしましょう。

 それによって緑内障の発症リスクを下げることができます。

 また、パソコンやスマホの画面を見る時間が増え、現代人の眼精疲労は一昔前と比較にならないほど深刻になってきています。

 したがって、目の疲れを解消する習慣をつけておくことは、緑内障予防に大変有効となります。

・目の疲れをとる具体的な方法

  目の疲れを取るツボを刺激すること

  蒸しタオルで目を温めること

  ブルーベリーやカシスなどのサプリメントを摂取すること

  目に栄養を補給してくれる目薬を習慣的に点眼すること

まとめ

繰り返しになりますが、視神経は一度ダメージを受けると再生することができないので、一度緑内障になってしまうと症状の改善は望めません。

とにかく、緑内障は早期発見して治療に取り組むことが最も大事になってきます。

初期の段階では、自覚症状に乏しいため気付きにくいのですが、逆にいえば、この状態から治療を始めると、緑内障を日常生活に全く支障のない程度にとどめることができるのです。

早期発見・早期治療ができれば、緑内障はそれほど怖い病気ではなくなります。

そのため、自覚しにくい異常を発見するためにセルフチェックなどを定期的におこない、初期状態で緑内障を発見する努力を怠らないようにします。

また、早期発見に努めるとともに、眼圧が上昇するきっかけを取り除き、目に良いことを習慣づけるために、生活習慣を見直しましょう。

こちらも参考に

緑内障とはどんな病気?その症状と原因について解説します

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