バウムクーヘンって家庭では作れないと思っていませんか？
焼くのにちょっと手間はかかるけれど
家庭でもおいしく作ることができるんですよ。
材料も型も特別なものはいらないし、難しい工程もありません。
ちょっと手間がかかるだけ。
これでおいしいバウムクーヘンが食べられるなら
ちょっと頑張ってみようと思いませんか？
ここでは、詳しい工程写真入りで説明していますので
ぜひ作ってみてくださいね。
バウムクーヘンの材料
バウムクーヘンのあのきめ細かい生地は
薄力粉とコーンスターチを配合しているからなんです。
◇材料(15㎝×13㎝の玉子豆腐の型1台分) *1
無塩バター 50ℊ *2
砂糖 50ℊ
卵 L2個
薄力粉 25ℊ
コーンスターチ 25ℊ *3
*1 角型を探していたら玉子豆腐の型があったのでそれを使いましたが
金属製のバットなどでもOKです。
型の大きさは、小さめなら厚みが出るし、大きければ薄くなります。
型の大きさによって2倍量にするなど、調節してくださいね。
*2 バターは、製菓用マーガリンでも代用できますが
何割かでもバターを使うほうがずっとおいしくできます。
バターもマーガリンも必ず無塩のものを使ってくださいね。
バターの量が多いので、有塩だとしつこくなってしまいます。
*3 コーンスターチがなければ片栗粉でも代用できます。
バウムクーヘンの作り方
生地の作り方は、順に材料を混ぜていくだけ。
ただし、メレンゲを混ぜる時だけは少し注意して
泡をつぶさないようにしてください。
◇作り方
1．バターと卵は室温に戻しておく。
型にバターを塗っておく。
2．薄力粉とコーンスターチは同じボールに量っておく。
3．砂糖はメレンゲ用30ℊと生地用20ℊに分けておく。
4．ボールにバターを入れ、クリーム状になるまで混ぜる。
5．4に生地用の砂糖20ℊを加えてよく混ぜる。
6．4のボールに卵黄を入れ、滑らかになるまで混ぜる。
卵を割った時、卵白は油分や水分がついていないきれいなボールに入れる。
7．卵白はしっかり泡立て、メレンゲ用の砂糖30ℊを加えてさらに泡立てる。
上の画像が砂糖を入れる前で、下の画像が砂糖を入れた後です。
砂糖が入るとつやつやになっているのがわかっていただけると思います。
きめ細かくつやがあってツノが立つのがいい状態です。
8．6の生地のボールにメレンゲの1/3 を入れて泡だて器でさっくり混ぜる。
この時はある程度メレンゲの泡はつぶれてしまいますが
できるだけつぶさないように切るように混ぜてください。
生地の量が少し増え、ふわっとします。
9．8のボールに薄力粉とコーンスターチをふるいながら加え
ゴムベラに変えて切るようにように混ぜます。
10．最後に残りのメレンゲを2回に分けて加え、その都度切るように混ぜます。
全体に白いメレンゲが見えなくなったら生地の出来上がりです。
11．型に生地を入れ、ざっと全体にいきわたるようにカードで均す。
この時厚みが均等でなくても、焼き始めたらバターが溶けて生地がやわらかくなり
自然に平らになるのであまり気にしなくても大丈夫。
12．11をオーブントースターに入れ、表面がきつね色に焦げ目がついたら取り出す。
最初は焼き時間は少し長めで、2回目以降は1回目の生地が熱いので1回目より早く焼き色が付きます。
最初は約7分、2回目からは約3~5分でした。
オーブントースターによって庫内の温度の上がり方が違うので
取り出す時間は焼き色を見て判断してくださいね。
13．12の焼き色がついた生地の上に次の生地を入れてざっと均す。
生地を入れたら先に焼けた生地の熱で溶けてくるので手早く広げ
型をオーブントースターに戻す。
14．生地の表面に焼き色がついたら取りだしてまた生地を流して焼くのを繰り返す。
15．残りの生地を全部入れて焼いたら粗熱をとって型から出し、好みの大きさに切る。
今回は5回焼いたので5層になりました。
全部の切り口をきれいな断面にするなら
周囲を切り落としてから切り分けてくださいね。
バウムクーヘンを失敗なく作るコツ
特に難しい工程はありませんが、いくつか気を付けるところがありますので
ここで説明しておきますね。
1．メレンゲを作るボールは、油分や水分がついていないきれいなものを使うこと。
ボールが汚れていると、卵白がうまく泡立ちません。
電動泡だて器があれば、メレンゲを作るときだけ使ってください。
メレンゲを一番最初に電動泡だて器で泡立てておいてから生地を作る方法もありますが
メレンゲは時間がたつほど混ぜたときに壊れやすくなるので
混ぜる直前に泡立てるほうがいいです。
2．バターや砂糖を混ぜて生地を作るときは泡だて器を使って
一番大変なメレンゲを泡立てるときだけ電動泡だて器にするのがおすすめです。
3. メレンゲをつぶさずに混ぜる自信がなければ
粉類にベーキングパウダーを加えてもかまいません。
その場合は、小さじ1/4を加え、粉類と一緒にふるってください。
ただし、ベーキングパウダーは入れ過ぎないようにしてくださいね。
バウムクーヘンはきめ細かい生地がおいしいので
あまりふくらんでしまうと違う食感になってしまいます。
4．生地を焼くときには焦がし過ぎないようにしてください。
焦げ目がつき始めたらオーブントースターの近くで
こまめに焦げ色を確認して、ちょうどいい焼き色の状態で取り出すようにしましょう。
また、底はずっと同じ生地を最初から最後まで焼いていることになるので
焦げやすくなってしまいます。
あれば、オーブントースターの付属の天板などを敷いてから型を置くと
熱のあたりがやわらかくなります。
今回は天板を敷いたので、焦げすぎることなくいい焼き色に仕上がりました。
底だけ少しきつね色の部分が厚くなりましたが。
5．生地は数回に分けて流すわけですが
生地の量は少しずつなら断面に細かく焦げ目のラインが入りますが
面倒なら多めでも大丈夫。
焼き色の層は少なくなりますが、味は変わりません。
できるだけ生地は均等に流したほうが層も均等できれいに焼きあがりますが
家庭で作るお菓子ですから、あまり気にせず適当でも大丈夫。
まとめ
家庭では作れないと思っていたバウムクーヘンも
順を追って作っていったら
以外に簡単に焼くことができることをわかっていただけたかと思います。
ちょっと食べたいと思ったときに家庭で焼くことができればうれしいですよね。
あくまで「クラブハリエ風」ということで本物には及びませんが
気軽に家庭でも作っていただけたら嬉しく思います。
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